
選び方
まずは、ゲーミングPCの周辺機器・便利グッズの選び方を解説します。
便利グッズそのものの種類もさることながら、
同じようなアイテムでも選択肢が何百とあるため、
何を買えばいいのか迷ってしまう人も多いはず…
本記事では比較・選定の基準となるポイントを解説するので、
困ったときの参考にしてみてくださいね!
●メーカー・ブランドで選ぶ
まずは周辺機器・便利グッズのメーカー・ブランドで選定するのがおすすめです。
周辺機器の場合、ゲーミング用に開発された製品にするのが間違いありません。
ゲーミングデバイスメーカーであればFPSやレーシングゲームなど
展開の早いゲームタイトルでの使用を前提としてることが多く、
画質・音質・通信品質・反応速度に拘っています。
一般的な事務用途で使う周辺機器より高性能で
ゲームプレイを邪魔しないスタイリッシュなデザインになっているので
買ってから後悔するリスクも予防できるのがメリット。
メーカーごとに独自のテクノロジーやソリューションを活用していたり、
カスタマイズ用のシステムを提供していたりするので、品質第一で選定できます。
また、電子機器でなくてもメーカーやブランドをチェックしておきましょう。
口コミの良いメーカーであれば長期間使用し続けていても壊れないなど、
多くのメリットを受けられます。
ブランドロゴの入っているデザインにするなど工夫すれば見た目の満足度も高く、
周囲に自慢できるゲーミングPC環境を構築できそうです。
①Logicool(ロジクール)

Logicool(ロジクール)はコンピューター周辺機器や
ゲーミングデバイスを企画・開発・清算している企業です。
特にマウスやキーボードなどゲーミング用のアイテムで知名度が高く、
その他にもヘッドセット・スピーカー・Webカメラなど多くのデバイスを提供しています。
1981年にスイスで設立されており、
現在は世界的に有名なゲーミングデバイスメーカーとして名を馳せるようになりました。
ハイエンドモデルからローモデルまで多彩なラインナップがあるので、
初めてゲーミングPCを使う初心者でも、普段からフル活用しているプロでも利用できます。
高い品質と信頼性・革新性を重視するときに検討してみましょう!
②Razer(レイザー)

Razer(レイザー)は、高性能ゲーミングPCや周辺機器を開発しているメーカーです。
ゲーミング分野における受賞歴も多く、「Razer Synapse」と呼ばれる
IoTプラットフォームもリリースするなど使い勝手を良くする工夫が凝らされています。
Razer(レイザー)製品は高いパフォーマンスと耐久性を備え
プロゲーマーから一般のゲーマーまで幅広いユーザーに支持されています。
独自の技術やデザインを活かした製品を提供しており
ゲーミング体験の向上に貢献しているため世界的に有名ブランドとなりました。
ゲーミングコミュニティにも積極的に参加し、
イベントやスポンサーシップなどを通じて支援しているのも特徴です。
③HyperX(ハイパーX)

HyperX(ハイパーX)は世界最大のメモリメーカーである
Kingston Technology社のプライベートブランドとして知られています。
ヘッドセットやキーボードなどゲーミングデバイスメーカーとして有名であり
高い品質とパフォーマンスを実現するメーカーとして評判が高くなっています。
16年に渡ってゲーマー向けの商品を開発していたり
高速メモリやソリッドステートドライブなどの技術開発にも着手しているのが特徴です。
プロゲーマーやストリーマーとのコラボレーションや、大会のスポンサーシップを通じて
存在感を示すことも多く、日本国内での導入件数も上がっています。
●色のバランスで選ぶ

周辺機器・便利グッズの色も、モデルごとに異なります。
人気が高いのはシックでクラシカルなデザインにまとまりやすいブラックと
清潔感がありホコリが目立ちにくいホワイトです!
ゲーミングデバイスのほとんどはブラックでデザインされていますが
まれにホワイトがあったり他のカラーリングがあったりするのでチェックしてみましょう。
自分のイメージカラーを強く印象づけたい配信者や、
好きなキャラクターのイメージカラーで小物類に至るまで
全て統一できるおもしろアイテムがほしい人は、色をベースに選ぶことも多いです。
●サイズ・重量を確認する

周辺機器・便利グッズのサイズが合わないと、収納場所に困ったり
使い勝手の悪さが目立って結局買い替えるしかなくなったりするので注意しましょう。
例えば、ゲーミングモニターのサイズが合わないと
デスクスペースを必要以上に圧迫してしまったり
反対に小さすぎて画面内の詳細が見えなくなってしまったりすることがあります。
ゲーミングモニターの場合はインチ数が必ず記載されていたり
モニター周辺のパーツ含めてのトータルサイズも記載されているので
デスクスペースと照らし合わせながら購入することが欠かせません。
「モニターアームの耐重量をモニターが超えてしまっていた」
「フックタイプのヘッドホンスタンドの耐重量を超えるヘッドホンにしてしまった」
上記の場合、落下による破損や怪我の危険も出てきます。
その他にもゲーミングマウスの重さやゲーミングチェアの座高などもチェックが必要です。
優先順位

●優先度高め
①ゲーミング液晶ディスプレイ(ゲーミングモニタ)
②ゲーミングマウス
③ゲーミングキーボード
●優先度中
①ゲーミングイヤホン
②ゲーミングヘッドセット
●優先度低め
①マウスパッド
②ゲーミングチェア
③ゲーミングデスク
まずはゲーミング液晶ディスプレイ(ゲーミングモニタ)やゲーミングマウス
ゲーミングキーボードのような、プレイ環境への影響が大きい周辺機器を揃えることが重要です。
初めにこれらを揃えることで、ゲームの操作や視認性が向上します。
次にゲーミングイヤホンやゲーミングヘッドセットを検討 しましょう。
音の臨場感や立体感が高まり、ゲームの楽しさや成績の向上に役立ちます。
最後に揃える周辺機器が、マウスパッドやゲーミングチェア、ゲーミングデスク等です。
こうした機器があるとゲームをプレイする際の快適性が向上します。
このように、ゲーミングPCの周辺機器を揃えていく上で優先順位を決めることで、
優れたプレイ環境を段階的に構築することが可能になります。
必要な予算

ゲーミングPCやその周辺機器を揃えるために必要な予算の目安は
おおよそ50,000~100,000円程度でしょう。
もちろんハイエンドな製品を揃えたい場合は、
優先度の高いものから1つずつ揃えていくのも良いと思います。
周辺機器ごとの価格の目安は、下記を参考にしてください。
●ゲーミングモニタ 20,000~50,000円
●ゲーミングマウス 5,000~20,000円
●ゲーミングキーボード 5,000~20,000円
●ゲーミングイヤホン 5,000~20,000円
●ゲーミングヘッドセット 5,000~20,000円
●ゲーミングマウスパッド 1,000~3,000円
●ゲーミングチェア 10,000~60,000円
●ゲーミングデスク 10,000~30,000円
ゲーミングタイプの周辺機器は、一般的な周辺機器に比べて価格相場は高めです。
予算が少ない場合は、ゲーミングタイプではなく一般的な製品も視野に入れて探すと良いでしょう。
それでは、下記にてそれぞれの機器の特徴について解説していきます。
機器の解説

● ゲーミングモニター
ゲーミングモニターとはゲームをプレイすることに特化したモニターです。
一般的なモニターに比べて表示遅延が少ない点が特徴で
アクション性が高いゲームなどをプレイする際に
よりリアルタイムに近い動作が可能になります。
照準を合わせて敵を攻撃するシチュエーション等で、
ゲームを有利に進められる可能性が高まります
また、ゲーミングモニターは標準的なモニターに比べると
映像を滑らかに描画できるため、より没入感のあるプレイを実現できます。
WQHDや4Kなどの高解像度でゲームをプレイしたい場合も
ゲーミングモニターがおすすめです。
● ゲーミングマウス
ゲーミングマウスはマウス対応のゲームをプレイする際に、
より快適性を高めるための周辺機器です。
パソコンでプレイできるゲームの中には
マウスを使って照準を合わせるなどの動作が必要になるものがあります。
このような場面においてゲーミングマウスは一般的なマウスよりも
繊細な動作が可能であり、精密な操作が求められる場面で活躍します。
また、一般的なマウスに比べてボタンの数が多く、
ボタンの配置をカスタマイズすることでゲームの操作性を高められます。
マウスの反応速度を調節できる機能が備わっているものもあり、緻密な調節が可能です。
● ゲーミングマウスパッド
ゲーミングマウスパッドとは、快適なゲームプレイをサポートするためのマウスパッドです。
一般的に、マウスパッドとはマウスの操作を滑らかにしたり、
マウスが必要以上に動かないようにしたりする役割を持ちます。
ゲーミングマウスパッドは通常のマウスパッドに比べて素材や質感がこだわり抜かれており
マウスをさらに精密に動かせるように工夫されています。
ゲーミングマウスパッドには「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」があり
ソフトタイプを選ぶとゲームをプレイする際に手首の負担を和らげる効果が期待できます。
ハードタイプはマウスの滑りを良好にする効果があるため
スピード感が求められるゲームに効果的です。
● ゲーミングキーボード
ゲーミングキーボードは、ゲームプレイに特化したキーボードです。
通常のキーボードに比べて打鍵感(タイピングした時にキーを押した感覚)が
強めに作られている製品が多く、正確な操作が求められる場面で重宝します。
また、ゲーミングキーボードは複数のキーを同時に押すことができる
「ロールオーバー」という機能を持っており、同時押しが求められるゲームで活躍します。
よく使うキーを記憶する機能も備わっているため
ユーザーに合わせたカスタマイズが可能です。
● イヤホン・ヘッドホン
イヤホン・ヘッドホンも、ゲーミングPCの周辺機器の一つです。
スピーカーから音声を出力する場合は必須ではありませんが、
没入感のあるプレイを希望する場合は、イヤホンやヘッドホンを活用するのがおすすめです。
賃貸物件など、周囲への音漏れが気になるシチュエーションでも、
イヤホンやヘッドホンが活躍します。
特に深夜にゲームをプレイする機会が多い人は
騒音対策のためにイヤホンやヘッドホンを活用することを推奨します。
イヤホンやヘッドホンは数千円程度で購入できるものから
数万円にのぼるものまでさまざまな種類があるので
メーカーのスペック表や価格表などを参照しながら
自身に合ったものを購入しましょう。
● VR機器
プレイするゲームによってはVR機器の接続が必要な場合があります。
VR(Virtual Reality)とは、コンピューターで生成した
仮想空間を現実のように体験できる技術のことで
VR機器を接続することで仮想現実に入り込み
現実のもののように体感することができます。
VR機器の具体的な例としてレースゲームなどが挙げられます。
VR機器を装着したユーザーが仮想空間に作られたコース上に入り込み
まるで自分が車を運転しているかのような感覚を体験しながらレースに参加することが可能です。
中には「ハンドルコントローラー」と呼ばれる
車のハンドルを模したコントローラーに対応していて
さらに没入感を高められるゲームも存在しています。
● スピーカー
音声を出力する媒体の一つとして、スピーカーを活用することも考えられます。
前述のイヤホン・ヘッドホンを使わない場合は、基本的にスピーカーから出力することになります。
ゲーミングPC本体にも内蔵スピーカーが搭載されているのが一般的ですが、
音質はそれほど高くない場合が多いため、より良い音質にこだわるのであれば
スピーカーを別途購入することをおすすめします。
昼間の時間帯はスピーカーから音声を出力し、
夜はイヤホン・スピーカーを活用するなどの使い分けも
日々のゲームプレイを快適にする方法の一つです。
● ゲームパッド(コントローラー)
VR機器と同様にプレイするゲームによっては
ゲームパッド(コントローラー)を使用してゲームをプレイすることも可能です。
従来のコンシューマー向けゲームのように
コントローラーを操作してゲームを楽しみたいという人も多いでしょう。
プレイしたいゲームがゲームパッドに対応していれば
周辺機器としてゲームパッドを接続することで
これまでのようにコントローラーでゲームを楽しむことができます。
ですが、中にはマウス操作やキーボード操作にのみ対応しており
ゲームパッドに対応していないゲームもあるため
事前に遊びたいゲームの要件をよく確認してから購入することをおすすめします。
● ルーター(インターネット回線)
オンライン接続が必要なゲームをプレイするのであれば、
ルーター(インターネット回線)を準備する必要があります。
インターネット回線が遅いと、オンライン対戦などを行う際に
反応が遅くなってゲームが不利に進んだり、ゲームの途中で接続が途切れて
強制的に切断されてしまったりする可能性があるため
インターネット接続を安定させることは重要です。
インターネットの接続方法には有線接続と無線接続がありますが
一般的には有線接続の方が速度が速く、通信も安定している傾向にあります。
可能であれば、有線接続できる回線を契約するのがおすすめです。
● ゲーミングチェア
ゲーミングチェアとは、ゲームを快適にプレイできるように考慮して設計された椅子のことです。
頭の上まで包み込む「ハイバックシート」と呼ばれる特殊な形をしており
正しい姿勢を長時間維持しやすくなっています。
また、リクライニングが一般的なオフィスチェアに比べて細かく設定されており
自身の最も快適な姿勢でゲームを楽しむことができます。
アームレストの可動域も広く、自由自在に回転・移動が可能です。
ゲーミングPCでゲームを長時間プレイすることが想定される人は
ゲーミングチェアを購入すると疲労を軽減しやすくなります。
● パソコンデスク
パソコンデスクもゲームを快適にプレイするために重要な周辺機器の一つです。
特にデスクトップ型のゲーミングPCを購入する場合は設置スペースが必要になるため
適切なサイズのパソコンデスクを購入することが重要です。
パソコンデスクを購入する際は、地面からの高さや座る予定の椅子
本体+モニターのサイズなどを考慮して、十分な広さを持った製品を購入しましょう。
また、電源を取る場所もよく検討することが大切です。
サイズが不足していたり、コンセントの位置が悪かったりすると
全ての機器をデスク上に配置しきれず、配線が雑然としてしまう可能性があります。
● キャプチャーボード
キャプチャーボードは、コンシューマーゲームなどのプレイ画面を
パソコンから配信するために必要な周辺機器です。
パソコンゲームを配信する場合は不要ですが、SwitchやPS5などの
パソコン以外のゲームを配信したいと考えている方は
キャプチャーボードを購入する必要があります。
キャプチャーボードには「外付け型」と「内蔵型」の2種類がありますが
初心者の場合は外付け型を購入するのがおすすめです。
パソコンを分解して内部に取り付けなければならない内蔵型に比べて
外付け型はUSB接続するだけなので、初めてでも迷わず使用できます。
選ぶときのポイント

●安さだけを重視しすぎない
周辺機器を購入する際は安さだけを重視しすぎず、
コストパフォーマンスの高い製品を選ぶことが重要です。
安さにばかり注目して周辺機器を選ぶと品質がおろそかになってしまい、
結果的に早い段階で買い替えになってしまう可能性もあります。
ハイスペックであるほど良い製品のように思えますが、
「自分にとって必要なスペックの周辺機器を、適切な価格で購入すること」が最も大切です。
メーカーが公開しているスペック表などもよく確認した上で
コストと機能のバランスの取れた製品を購入することを意識しましょう。
●購入する周辺機器の優先順位を決める
前述しましたが、ゲーミングPCの周辺機器にはさまざまな種類があるため、
必要な周辺機器の優先順位を付けて、自分に最も必要なものを優先的に購入することが大切です。
中には金額の大きなものも含まれているため、ゲーミングPCにかけられる
全体の予算も事前に決めておくと、購入する周辺機器を選びやすくなるでしょう。
特にゲームプレイの快適性を重視するのであれば
ゲーミングマウスやゲーミングキーボードを優先的に購入する選択肢を選ぶことが考えられます。
一方、ゲームの環境にこだわるのであれば、イヤホン・ヘッドホンやゲーミングチェア
パソコンデスクなどに予算を割り当てる方法もあります。
●一度に購入するより1つずつ買い足していく
ゲーミングPCと周辺機器には相性があり、製品によっては接続しても上手く動かなかったり
PCの誤動作や接触不良などが起きてしまう可能性もあります。
そのため、一度に複数の周辺機器を購入して接続すると
不具合が起きたときに原因を特定しにくくなります。
このようなトラブルを回避するためには、複数の周辺機器を一度に購入するのではなく
1つずつ買い足していくという方法がおすすめです。
1つの周辺機器を接続してみて問題がなければ、次の周辺機器を接続する
といったイメージで追加していくと、安全かつ快適な運用につながります。
まとめ

ゲーミングPCは周辺機器を揃えることで、より良いゲーム環境を構築できます。
ただし、多くの周辺機器があるため、優先順位を検討して買い揃えることが大切です。
まずは、ゲーミングキーボードやマウス、モニタなど優先度の高いものを揃え、
その後、好みに応じて買い足していきましょう。
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